離婚と慰謝料

★慰謝料は、相手が行った行為によって、精神的苦痛を受けた場合に、これを慰謝(感情を慰める)するための損害賠償金です。よって離婚の際に必ず支払われるものではありません。

★離婚の原因と慰謝料請求の関係
 ・慰謝料を請求できる場合
  浮気、悪意の遺棄、暴力、生活費を渡さない、性行為の拒否、ギャンブルによる浪費、アルコ ール依存等
 ・慰謝料を請求できない場合
  性格の不一致、重い精神病、相手親族との不仲、宗教上の対立、離婚原因が双方にある等

★慰謝料の金額
 慰謝料の金額は、決められたものがあるわけではありません。精神的苦痛によって生じるものであり、精神的苦痛は被害者側の状況や立場などによって千差万別あるので、双方の話し合いで金額が決まります。慰謝料の額の判断材料として重視されるのは、「原告がとれだけ心を傷つけられたか」ではなく、「被告にどれだけの非があるか」です。
 相手の非を証明しなければならないのは、慰謝料を請求する側であり、証拠不十分の場合は、慰謝料を減額されるか、請求そのものが棄却されることもあります。

 調停や裁判では、①相手の非(不法行為の度合い、離婚理由、動機)、②自分の損害(実際の被害、精神的苦痛の度合い)、③経済的状況(夫婦の資産状況、離婚後の生活能力、結婚期間・別居期間、年齢・職業・社会的地位)等が考慮され、慰謝料の額が決まります。

★慰謝料の目安
 個別の状況により異なりますが、浮気が原因で離婚にいたった場合では、100万円~500万円といったところです。司法統計からは、慰謝料を200万円~300万円以下とする離婚が最も多くなっています。

2017年11月14日